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21年の歴史に幕・かあちゃんの味・人気の「味のふるさと便」・延岡加工ネットワーク会

【JA延岡】

 延岡市の5つの農産加工グループでつくる延岡ふるさと加工ネットワーク会の農産加工品詰め合わせセット「味のふるさと便」が21年の歴史に幕を降ろしました。高齢化による会員減に伴う労力負担が要因。最終便は26日、東臼杵北部農業改良普及センターから全国へ向けて発送しました。グループ間の絆を守るため組織は解散せず、今後は情報交換の場として存続する予定です。
 「味のふるさと便」は、地場産業の振興につなげようとスタート。それぞれのグループが新鮮な地元産の米や野菜、果物で作った菓子や惣菜などを持ち寄り、セットにしてお盆とお歳暮の時期に希望者に届けます。限定300セットで、全国一律1セット4500円(消費税込み)。「かあちゃんの味をふるさと便にのせて」のキャッチフレーズも話題となり、定期購入者が続出。
 今回は鏡餅と白餅、よもぎ餅、合わせ味噌、新米、にんじんかりんとう、ダイコンの柚漬けなど12種類と、はなもち、うらじろ、稲穂を添えました。全国のファンのため毎回、中身は変わります。この日は会員20人のうち9人が発送作業に参加し、加工品1つひとつを丁寧に箱詰めしました。
 同会の小野ます子会長は「当初60人いた会員も3分の1に激減。心身ともに会員の負担が大きくなり、続けていくことが困難となりました。支えて頂いた全国の皆様のことを思うと申し訳ない気持ちでいっぱい」とした上で「この21年間大変だったけど楽しかった。今はホッとする気持ちと寂しさが半々です」と複雑な心境を覗かせました。


丁寧に品物を箱詰めしていく小野会長(右)ら

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