
JA延岡は2日、延岡市差木野町の麦畑で第11回麦ふみ大会を開きました。前回を100人ほど上回る400人が参加し、晴天のなか麦踏みに挑戦した。日本伝統の農耕文化、麦踏みを通して「食」と「農」への理解を深めてもらおうと延岡市や延岡異業種交流プラザ、佐藤焼酎製造場の協力で毎年この時期に実施。今では冬の風物詩として定着しています。
麦畑を提供しているのは鹿小路の牧野恭広さん(55)。栽培面積17ヘクタールのうち1ヘクタールを毎年開放しており、品種は大麦「はるか二条」で佐藤焼酎に出荷する。牧野さんは「ここまで続き、しかも年々盛大になり、うれしいですね」と話しました。
開会式で同JAの山本照弘組合長は「以前、東京で開催された『家の光全国大会』でこの麦ふみ大会の取り組みを教育文化活動の最たる事例として発表したところ全国の関係者から高い評価を頂きました。これからも春の風物詩としてさらに盛会になっていくことを願っています」とあいさつ。読谷山洋司市長は「麦は焼酎の原料だけでなく牛の餌、つまり耕畜連携としても地域活性化に貢献している。農業には可能性がある。JAとタッグを組んで農業振興に励みたい」と活力ある地域社会の実現に意欲をみせました。
参加者らは15センチほどに生長した麦を踏み締め、終了後は同JA女性部員らによる地元産野菜たっぷり豚汁の振る舞いや、もちまき、抽選会などがあり、参加者たちは楽しいひとときを過ごしました。
会場では第5回俳句・短歌大会の表彰式も行われました。今回は俳句85点、短歌43点の128点の応募がありました。暖(だん)俳句会主宰の飯干久子さん、同JAの稲田早苗理事の厳選なる審査の結果、俳句の特選に古城町の吉岡由美子さん(63)、短歌は出北の渡辺ひろさん(91)が選ばれました。
