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畜産業界に朗報・デオマジック噴霧装置・悪臭一変、さわやかな香りに・ブルーウィング社

【JA延岡】

 延岡市別府町のクリーンエネルギーメーカー「ブルーウィング」の森山慎作社長は12日、延岡市の読谷山洋司市長を表敬訪問しました。同社の森山喜昭会長と森山兼博副社長も同行し、新たに取り組んでいるデオマジック噴霧装置について報告し、PR協力などを依頼しました。この装置は牛、豚、鶏などの糞尿の悪臭を解消するもので、読谷山市長は「素晴らしい技術だ。延岡の物づくりを世界に発信していきたい」と称賛しました。
 具体的には2017年に自社で開発した自動噴霧装置「なからっぽ」を使って、大手総合印刷会社が開発した臭気対策用消臭剤「デオマジック」を散布する仕組みです。森山社長は「臭いを消すのではなく変える発想。悪臭がたちまちチョコレートの香りになり、不快感がなくなる。悪臭環境問題もこれで解決。加工食品にも有効だ」と胸を張ります。特に悪臭対策に悩む畜産業界にとっては待望のシステムです。
 当初は印刷会社独自で行っていたが、散布する配管が目詰まりするため「なからっぽ」に着目し、18年に業務提携。これを受けてブルーウィング社は翌年から本格的に営業を開始。これまで北海道、兵庫県、三重県などの畜産業者から15件の受注があり、稼働しています。本県は西都市の1件。使用方法が簡単でランニングコストが低く、効果絶大とあって問い合わせが急増しています。
 一方で家畜や野菜、魚などの成長を促し、病原菌などを抑制する「ナノバブル水」の実用化も急いでいます。森山社長は「事業を通して農業や漁業など第一次産業の発展に貢献したい」と意欲的です。


読谷山市長(左から2人目)に報告した森山社長(同3人目)と喜昭会長(右)、兼博副社長(左)

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