宮崎産業経営大学は4月21日、JA宮崎中央会を訪問し同大学の学生が県外の企業と共同開発した、果汁を搾った後のへべすで染められた(のこり染め)タオルを贈呈しました。
同大学は2014年に「日向のへべす消費拡大プロジェクト会議」(事務局=日向市ブランド推進課へべす・ブランド開発係)と業務委託契約を締結し、日向市の特産品「へべす」の消費拡大・普及に向けた事業を実施してきました。
今回開発したタオルは、本来廃棄される果汁を搾った後のへべすの皮などを利用。90%が天然の色素で染色されたもので、へべす由来の優しい緑色に仕上がっています。
また、ヘべすの消費拡大、ブランド化に向けて地理的表示(GI)保護制度への登録を目指すべきだとする研究結果の報告を行いました。研究によると、GI登録には宣伝効果や取引の拡大、ブランド力の向上などのメリットがあり、生産者の利益につながることや6次産業化の推進、観光客の誘致などの多角的な事業展開が期待できます。
同大学のへべすの消費拡大・普及に向けた取り組みは今後も継続していきます。タオルを贈呈した学生らは「今後はタオルだけでなく、ハンドクリームなどのへべすの香りを生かした製品を開発したい」「タオルの次はエプロンなどの布製品について、ニーズがあるか調査し製品化を検討していきたい」と今後の展望を話しました。