コロナ対策で独自支援

　【ＪＡ都城】

　宮崎県のＪＡ都城は、新型コロナウイルス感染症の影響で消費量が落ち込む農畜産物を盛り上げようと、「宮崎牛消費券」総額約1700万円分を正組合員全員に配布する緊急支援対策を実施することを決めました。ＪＡの主力品目である和牛肉の消費拡大を行うことで、生産者の所得増大と地域活性化につなげるのが狙いです。
　現在、国の緊急事態宣言による外出の制限や学校の休校措置、イベントの開催自粛、飲食店等への休業要請などのあおりを受け、牛肉をはじめとする農畜産物は全国的に消費量が減少し、価格が下落している状況となっています。
　こういった状況を踏まえ、ＪＡでは地域農業への影響を最小限に抑えようと、宮崎牛消費券を全正組合員へ配布することを5月25日の理事会で決定しました。
　配布する宮崎牛消費券は、宮崎牛を取り扱うＪＡ都城管内の直売所やスーパー、レストラン等で使用が可能。6月中に職員による組合員訪問での配布を予定しています。組合員に対し、積極的な地元農畜産物の消費を呼び掛けます。
　ＪＡの久保順一組合長は「今までにない事態で不安に感じている組合員も多い。消費券を配布することで、ＪＡがしっかりと地域農業・地域経済を支え、盛り上げるんだというメッセージを届けたい」と話しました。