会長に楠田組合長／第69回東臼杵郡市畜連総会

【ＪＡ延岡】

　東臼杵郡市畜産農業協同組合連合会は6月10日、延岡市櫛津町の同畜連会議室で第69回通常総会を開きました。昨年度の子牛取引頭数は3654頭で前年度より49頭減。平均価格も68万6829円（税抜）で前年比3万4050円安となりました。輸入自由化、新型コロナショックの影響で枝肉単価等が急落したのが要因です。これを受けて今年度の子牛取引頭数は3600頭、平均価格は55万円（同）を見込みます。
　今年3月期子牛市は4年9月ぶりに50万円台になるなど厳しい情勢を踏まえ、畜連では今年度の子牛価格は昨年度から15万程度下がる相場と予想。一方で生産農家は減少したが登録頭数が2年連続で増えており、母牛郡造成の維持・拡大に取り組みたいとしています。
　新型コロナ対策として次亜塩素酸を噴霧する大型噴霧器の導入やせり機システムの更新、屋外女子専用トイレの新設など防疫、市場内施設の整備なども急ぎます。
　総会終了後、ＪＡ延岡の役員改選に伴い理事会を開き、畜連の新代表理事会長に同ＪＡの楠田富雄組合長を選出しました。任期は残任期間の2年。
　楠田会長は「全霊を尽くして東臼杵郡管内の和牛増頭、農家所得の向上に取り組みたい。具体的には①良質な子牛の生産②ＪＡ、畜連、技術指導員による高度な技術支援③購買者への正確無比な情報提供―を基本として、地域畜産の振興にまい進していきたい」と意気込みを示しました。

　楠田会長を除く役員は次の通り。敬称略。
　副会長理事＝藤本隆康（ＪＡ日向組合長）▽理事＝川原博之（ＪＡ延岡副組合長）海野真吾（ＪＡ日向専務理事）谷名俊一（ＪＡ延岡理事）溝口秀樹（ＪＡ日向理事）▽監事＝栁田裕則（ＪＡ延岡理事）那須清（ＪＡ日向理事）