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延岡畜産、次代のエース/悲報乗り越え日々勉強/宮田真之介さん/延岡市三須町

【JA延岡】

 今年4月、和牛繁殖の世界に身を投じた延岡市三須町の宮田真之介さん(23)は「早く1人前になって『延岡に宮田あり』と言われるようになりたい」と連日、牛の世話に張り切っています。
 宮田さんは畜産農家に生まれ、父親の太史さん(53)の後ろ姿を見て育ちました。「牛は生活の一部でした」と言う宮田さんは迷うことなく畜産の道を選択。高鍋町の県立高鍋農業高校、県立農業大学校を経て同町の森ファーム宮崎で3年間みっちり修行して帰郷しました。
 現在、同市小野町の父親の畜舎の一部で2頭を飼育。朝6時と夕方4時に餌やり。その合間に田んぼの管理など忙しい毎日。修業した森ファームと管理の仕方が異なるため戸惑いながらの飼養管理。「とにかく分からない事ばかり。日々勉強です」と技術習得に貪欲な宮田さんです。
 先月14日、延岡畜産界の大御所だった祖父、藤夫さんが79歳で亡くなると言う悲報に接しました。宮田さんは「いろんなこと教えてもらうのを楽しみにしていたのに残念でならない。祖父の分まで精一杯頑張りたい。それが何よりの供養」と気持ちを切り替えます。「今年中に2頭増やす計画。5年後には30頭規模にしたい」と頼もしいです。
 繁殖、肥育合わせて70頭を飼育する父親の太史さんは「指導を託した私の父が亡くなったので真之介には研修会など勉強の場に積極的に参加し、いろんな人から教えを受けて成長してほしい。私のやり方を継承するのではなく、自分独自の経営感覚を身に付けてほしい」とエールを送ります。


常に笑顔で牛と接する宮田さん

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