
JA尾鈴いちご部会は9月10日、JA中央事業所で部会員全45人を対象に2020年度作の花芽検鏡を行いました。
児湯農業改良普及センターの野菜普及担当・野﨑克弘主幹によると、花芽検鏡とはイチゴの苗のクラウン(根元)部分に花芽が形成されているかどうか、内部を顕微鏡で見て調べることです。短日・低温・葉中窒素量の条件がそろって初めて、花芽ができると言います。定植前の大切な検査です。
クラウン内の托葉を針先で順にはがし、藍由来の染色液で青く染めて花芽の有無を見ます。顕微鏡をのぞきながらの作業は繊細を極めます。
こうして花芽を確認したうえで、9月下旬に定植。収穫開始は11月中下旬からです。
自ら顕微鏡をのぞいていた姫野康彦部会長(61)は「内部を見ると花芽が出る時期が確実にわかり、定植の管理ができる。収穫時期の遅れで収量減となるのを防ぐため、また産地として残るためにも、この検鏡はぜひとも必要だ」と話しています。
