農林振興局長賞を受賞　歌糸集落鳥獣被害対策研究会　地域活性化にも貢献　延岡市

【ＪＡ延岡】

　延岡市北浦町の歌糸集落鳥獣被害対策研究会は、鳥獣被害対策に貢献したとして農林水産省の2020年度農林振興局長賞を受賞しました。同省で予定されていた表彰式が中止されたため2月25日、市役所で伝達式がありました。
　同研究会は2015年、歌糸地区が宮崎県鳥獣害対策推進地域に指定されたのを機にＪＡ延岡の女性部員ら7人が中心となって組織。圃場（ほじょう）の見回り点検などの活動を始めました。その結果、2014年度に235アールあった被害面積（被害額216万円）が2018年度には49アール（同57万円）までに減少しました。
　鳥獣被害防止技術を習得するため展示圃場で野菜栽培を始め、そこで学んだ防止対策、栽培技術を各自の圃場で実践。さらに無人直売所「すずめのお宿」を開設。売上の一部を活動費用に充て地域に還元するなど地域活性化にも貢献。こうした一連の取り組みが評価されました。
　読谷山洋司市長は「皆さんの行動力に敬服いたします。女性ならではの細やかな視点に立っての活動は鳥獣被害に悩む地域の参考になると思います」と称賛、会長の梅田繁美さん（76）に表彰状を手渡しました。
　梅田さんは「夢みたいです。多くの関係者の方々のご指導、ご協力の賜と深く感謝しています。まだ道半ばですが、これからも地域の皆さんと力を合わせて鳥獣被害対策に取り組んでまいります」と謝辞を述べました。
　梅田さんを除く会員は次の通り。敬称略。
　塩月まつみ▽甲斐孝子▽児玉澄子▽草野元美▽梅田眞留美▽山本いづみ