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21年産一番茶、1週間早くスタート 急須で淹れる新茶の香りをぜひ

【JA尾鈴】

 JA尾鈴管内の川南町で7日、一番茶の摘採が始まりました。鵜戸の本地区で8ヘクタール栽培する井尻恵史郎さん(41)の圃場では、父・惠雄さん(70)が乗用摘採機を操り、7~8センチに伸びた鮮やかな黄緑色の新芽を次々に摘み取っていきます。
 2021年産の新茶について恵史郎さんは「冬場に冷えてしっかり休眠できたぶん、気温が上がると勢いよく新芽が出て、例年より1週間早く一番茶が始まった。生育順調で品質も十分期待できる」と笑顔を見せます。
 この日、摘採した「さえみどり」の生葉約600キロは120キロの深蒸し煎茶へと製茶し、翌8日のJA宮崎経済連の入札にかけられました。
 恵史郎さんは「日本茶インストラクター」の資格を持ちます。「コロナの影響で自宅で過ごす時間が増えた今だからこそ、普段はペットボトルのお茶を飲む人も、急須で淹れた新茶の豊かな香りと味をぜひ感じてほしい」と力を込めます。
 JA尾鈴では茶部会26人が約150ヘクタールで栽培し、宮崎県内有数の生産量を誇ります。この一番茶の摘採は4月中下旬に最盛期を迎え、二番茶は5月中旬からの予定です。


乗用摘採機で新芽を摘む惠雄さん

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