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- 桃「ちよひめ」登場/質、量ともに上々/15アールを新植、2年後楽しみ/北方町で6日桃まつり/延岡市の藤本さん

初夏を代表する果実のひとつモモの収獲が延岡市北方町で始まった。同町上崎の藤本博明さん(71)は5月30日から極早生モモ「ちよひめ」の収穫に追われています。
甘酸っぱい香りが漂うハウスのなかで1つひとつ丁寧に摘み取っていきます。10日ほどすると露地へ移り、7月上旬まで続く。その間、品種も「さくひめ」「日川白鳳」「あかつき」へと変わります。
収獲は朝5時から始めます。玉太り、色艶など見極めながら傷つけないよう細心の注意を払いながらの作業です。「最近の長雨の影響を心配したが、ここまでは順調に生育した。質、量ともに上々」と藤本さん。
収穫したモモは自宅で妻の栄子さん(64)と選別、箱詰めし、JA延岡から延岡綜合地方卸売市場を通して大分や宮崎など各方面へ出荷します。一部は「ふるさと市場」などJAの直売所や道の駅「北方よっちみろ屋」にも出荷します。
藤本さんは以前はミカン栽培を主としていましたが、安定収入につながる通年出荷体制を確保するため1989年にモモ栽培にも乗り出しました。1999年にはハウス栽培も始めました。現在、モモはハウス10アール、露地30アール。ミカンは30アールで栽培する。
藤本さんは「以前は町内に20数戸のモモの生産農家があったが今は6戸。栽培面積も1.8ヘクタールと激減した。高齢化などで減少傾向に歯止めがかからないが頑張るしかない。昨年、露地で『さくひめ』を15アール新植した。2年後には収穫できるだろう」と意気盛んです。
道の駅「北方よっちみろ屋」では6月6日、恒例の「桃まつり」が開かれます。藤本さんをはじめ町内の生産者が朝どれの新鮮なモモを出品します。例年、県内外から大勢の人が訪れる人気のフェアです。
