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- 牛ファーストの生活 授精師の資格も取得 「休みはないけど自由はあるので楽しい」 延岡市の甲斐信彦さん

今年就農4年目を迎えた延岡市北方町曽木の農家甲斐宣彦さん(39)は、今年に入って父から畜産の仕事を一任され「さらに質の高い牛を育てたい」と張り切っています。
土木関係の会社に勤務していた甲斐さんは父の勧めで転身。それまで繁忙期に田植えや稲刈りなどを手伝っていたので農業への抵抗はありませんでした。稲作と畜産を営んでいるため父と協力して作業に没頭。中でも畜産は初めてで一から父の手ほどきを受けました。
2年目に家畜人工授精師の資格を取得。これを機に畜産への情熱が芽生えました。専門書など読みあさり会得した知識を実践。牛にストレスをかけないため暑さ対策や寒さ対策を徹底し、清潔な敷料などで牛たちが伸び伸びと過ごせる環境づくりを実現。
甲斐さんは「優しく接すると牛も応えてくれる。牛を動かすのではなく、牛の動きに合わせて行動するよう心掛けている。『牛ファースト』の生活です」と笑います。
こうした努力が実り、2人で行っていた牛の飼育を父から任されました。現在、母牛35頭、子牛15頭を飼育。「1人になったことで集中してできるようになった。やりがいがある。休みはないけど自由はあるので毎日が楽しい」と日々充実の甲斐さんです。
