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盆向けシキミ収穫 大忙し片岡さん夫妻/延岡市北川町

【JA延岡】

 延岡市北川町は、盆を控え仏事用のシキミの収穫で活気づき始めました。同町川内名の片岡港さん(61)もその1人です。収穫だけでなくピークの7月中旬~8月上旬に向け、園地管理などに忙しい毎日です。
 片岡さんは団体職員からの転身。父親の体調不良を受けて事業継承のため24年前に就農しました。栽培面積は2.5ヘクタール。積極的に優良品種を導入。通年出荷体制を堅持するため6~7品種を栽培します。
 夏場は日中を避け朝5時から2時間ほどかけて収穫します。生育状況によっては午後3時ごろからも行います。収穫したシキミは自宅で妻の純子さん(60)と選別します。60センチ、70センチ、80センチ、100センチと4段階に分けて切りそろえます。
 全量、JA延岡を通して西日本地区を中心に出荷します。盆前と彼岸(3月、9月)、年末年始は特に忙しいです。
 片岡さんはJA延岡の北川町しきみ部会下塚支部(15人)に所属。支部員の収穫したシキミの出荷の割り振りや発送業務を一手に引き受けます。さらに新規就農者への技術伝承など地域農業の振興等に尽力します。これが評価され今年2月、宮崎市であった2021年度宮崎県農産園芸特産物総合表彰式の花き共進会経営部門(個人)で県知事賞と特別賞の県経済農業協同組合連合会代表理事会長賞を受賞しました。
 片岡さんは「この賞に恥じないようさらに精進したい。現栽培面積を維持しながら新品種を導入し、高品質のシキミを育てていく」と意気盛んです。
 同町は県内有数のシキミ産地。北川町しきみ部会は4支部から成り、部会員は50人。栽培面積100ヘクタール。昨年度の出荷量は214.3トン、取扱高は約1億6800万円。


シキミを選別する片岡さん夫妻

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