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- 絶品スイカ収穫 「1苗1個」栽培/祝子町の松田さん
延岡市祝子町の松田奏一さん(72)のスイカ収穫が最盛期を迎えている。9月中旬まで続く。今年は小玉傾向で6~7キロが主流。それでも例年と変わらずうまみを凝縮した絶品の味覚は変わらない。ふるさと市場などJA延岡の産地直売所などでは夏の目玉商品として今年も飛ぶように売れています。
松田さんは栽培歴50年を超えるスイカづくりの第一人者。「『食べ物はおいしいか、そうでないか』これに尽きる」と言い切るだけに試行錯誤を重ね「1苗1個」栽培という今日のスイカづくりにたどり着いた。長年培った経験、技術の賜だ。
水を与えるのは、よほどのことがない限り鉢から苗をビニールハウスに移した時の1度だけ。これが松田さん流。「水がないと自ら水を求めて四方八方に根を脹り、たくましく育つ。根が丈夫だと甘くておいしいスイカになる。人間と一緒。厳しく育てないと」と胸を張る松田さん。
今年は2ヵ所のビニールハウス(28アール)に2100本の苗を定植。毎日平均して収穫できるように種は一定の広さに2週間間隔でまくなど、すべてに工夫を凝らします。
「育てることが好き」という松田さん。スイカだけでなく主力作物のオオバ(60アール)、パセリ(113アール=うち五ヶ瀬町60アール)の収穫、さらに500匹以上の錦鯉(80センチクラス超)の世話と年中大忙しです。