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持続可能な事業体系構築を目指して/県内地域資源を活用した堆肥入り低コストBB肥料開発

【JA宮崎経済連】

 JA宮崎経済連は肥料メーカーと共同で、県内で出た豚ぷんや鶏ふんなどの地域資源を活用した低コストの堆肥入り肥料(BB肥料)を開発しました。事業活動で継続的に発生する堆肥などの副産物を活用し、持続可能な循環型農業を目指します。供給価格も2022年秋肥の化学肥料と比べ約75~85%に抑えました。10月より供給を開始します。
 開発したのは園芸用の3種類。汎用銘柄は児湯養鶏農協(宮崎県新富町)の鶏ふんたい肥を活用。葉菜類を中心とした2銘柄には経済連養豚実証農場の豚ぷんたい肥を活用しました。いずれもたい肥を約30%配合し、政府が進める化学肥料使用量30%低減に寄与します。
 経済連グループ内では、経済連養豚実証農場から年間約2万6000トンの豚ぷん堆肥が発生。ジュースの搾汁や冷凍・カット野菜の製造工程では約8000トンの食品残さが出ます。20年8月から、持続可能な事業体系の構築を目指し、これらの活用方法を検討していました。今回の肥料開発はそのプロジェクトの一環です。
 今後は、JAや協同会社と連携し、加工業務向けホウレンソウ、ダイコン、ニンジンなど作物別の配合を設計し、23年度の本格導入を目指します。協同会社のジュース搾汁残さの肥料・飼料などへの活用も視野に入れます。
 経済連の坂下栄次会長は「県内地域資源を有効に活用し、コスト削減につなげたい。JA宮崎経済連グループモデルの循環型事業を構築し、JA・農家組合員の負託に応えていきたい」と語りました。

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