
先駆的な取り組みで県の農業の発展や地域活性化に貢献した農業者らに贈られる第65回宮崎日日新聞農業技術賞の贈呈式が1月下旬、宮崎市で開かれ、JA尾鈴の尾鈴肉用繁殖牛部会BL互助会が団体・法人部門で受賞しました。会を代表し甲斐栄部会長(川南町)と永山正次朗部会長(都農町)が賞状と記念品の贈呈を受けた。同JAの生産部会では、2016年に花き部会スィートピー専門部が受賞して以来の快挙。
同互助会は、牛伝染性リンパ腫(BL)の罹患のない地域づくりを行うため、11年に部会内に設立。感染予防対策、自主検査、互助制度を創設し、子牛セリ市での検査結果公表に取り組んだ。
この取り組みで牛伝染症リンパ腫の清浄化が進んだ。検査結果公表が陰性子牛を求める購買者を呼び込むこととなり市場が活性化。肉用牛繁殖農家の所得が増大し、若手の農家を中心に規模拡大が進んだ。また、県内他地域でも同様な取り組みが行われるようになったことで、本県の牛伝染性リンパ腫対策の進展に大きく寄与しました。
部会長らは「当初は反対の声もあったが、これまでの長い道のりが評価され光栄に思う。畜産農家の所得向上につながりつつ、この取り組みが全国各地に広がってほしいと願う」と話した。
同部会のBL互助会加入率は95.1%でBL清浄確認農場率98.7%の実績。今後は、尾鈴地域の牛伝染性リンパ腫清浄化と維持を図っていきます。
