『JA宮崎県大会』は、JAグループ宮崎が抱える課題を認識し、このことを組織の内外に表明するとともに、大会 決議の実践遂行に取り組むことを目的として3年に1度開催しています。 平成12年に開催した「第18回JA宮崎県大会」において、「Ⅰ.『食』・『農』・『共生』の世紀づくりに向けた食料・農業・農村方策の確立」「Ⅱ.農家 経営安定対策の新たな展開」「Ⅲ.時代の要請に応えるJAグループの事業・経営・組織の構築」を決議し、この3年間において、口蹄疫、BSEの発生、輸入 農産物の急増等農業基盤を脅かす緊急事態に対応するとともに、決議事項を実践し、組合員の負託に応えてきました。 農業・JAを取り巻く環境の変化及び困難な課題が山積しているなかで、次のような重点的に取組むべき事項を確認しました。
≪重点的に今後も取組むべき事項≫
(1) 生産履歴記帳をはじめとする安全・安心な食の提供
(2) 地域農業振興の実践
(3) 担い手の育成・確保と多様な担い手への対応
(4) 農家経営の健全化
(5) 高齢者対策
(6) JAの経営・事業改革
平成15年11月19日『第19回JA宮崎県大会』において、JAグループ宮崎の使命・役割は、「組合員への貢献」「消費者の信頼」であることを、再確認し、課題解決のための方策を決議しました。
[1] 安全・安心な「食」の提供
1.安全・安心な農畜産物の産地づくり
2.安全・安心な宮崎県農畜産物のPR
3.安全・安心な食の提供の合意づくり
[2] 地域農業振興による農家経営・生活の安定と安心の確保
1.農家経営の健全化へ向けた経営支援の体制づくり
2.生産基盤拡充対策
3.地域農業振興対策の実践
4.地域農業と共生する農業法人の育成・支援体制の構築
5.高齢者福祉・健康管理・家計管理対策
[3]組合員・消費者及び地域に貢献・信頼されるJA
1.経済事業の改革
2.JAバンクの安定的な経営基盤の強化と顧客基盤の拡充
3.組合員・利用者へのNO.1の「安心」と「満足」を提供する共済事業の展開
4.効率的な情報システムの整備
5.自己責任に基づく健全経営の実現
6.役職員の意識改革・人材育成
7.JA運営への参画・組織基盤の強化
8.組織整備
[4]決議事項の実践及び進捗管理
1. 決議事項は、各JA・中央会・連合会の中期計画・年度計画に反映させて、着実に実践するものとする。
2. 各JA・中央会・連合会は、年2回、中期計画・年度計画の実施状況と合わせて、進捗状況を管理する。進捗管理は、企画会等検討機関を明確にするとともに、理事会に報告する。
3. 年1回 県下一斉に進捗状況を把握する。進捗状況は、11月に開催する企画管理部課長会、常勤役員・参事会および12月の中央会理事会で報告する。
[1] WTO(世界貿易機関)農業交渉およびFTA(自由貿易協定)に関する特別決議
[2] 「つくる、売る、食べる」信頼づくりに関する特別決議
[3] 信頼を築く『食の安全・安心』への取組み宣言