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- 地域に活力「すずめの学校」・女性の直売所「お宿」大人気・延岡市北浦町

JA延岡女性部員が中心となって組織する「すずめの学校」の直売所「すずめのお宿」が大人気です。同学校のメンバーは、延岡市北浦町歌糸の60~70代の7人。自分たちで作った農産物を毎日、この直売所で販売します。「顔を合わせると情報収集を兼ね、おしゃべりに花を咲かせる。ピーチク、パーチク…。学校名から分かるでしょ」と明るいメンバーらが農業で地域を元気にしています。
「すずめの学校」の誕生は、2015年にこの地域が県の鳥獣害対策推進地域に指定されたのがきっかけ。指定により、地域をパトロールして耕作放棄地の多さを再認識しました。荒地対策として自分たちで農地を活用しようと立ち上がったのが同学校のメンバーです。
「私たちの育てた野菜を多くの人に食べてもらおう」と17年7月に直売所「すずめのお宿」を国道沿いに設置しました。
農産物は、月・水・金曜日に交代で収穫し、きれいに洗って、ラッピングをしてから直売所に持ち込む。安くて新鮮、おいしい農産物はたちまち評判になった。作付面積を2.5アールから3アール、品目も33種類から43種類に増やしました。
同直売所内に設置してある「意見箱」には、「いつもおいしい野菜ありがとうございます」「体調管理に気をつけて、農作業を頑張ってください」などの投稿が多く、メンバーらの励みになっています。
益金は研修や視察などの費用に充てます。同学校の校長を務める梅田繁美さん(74)は「地域に貢献したいので育てた野菜を使って料理を作り、1人暮らしのお年寄りに届けることを今考えています」と話す。地域のために活動する「すずめの学校」から目が離せない。
