
延岡市の郷土料理「のべおか八杯(はちはい)汁」の普及活動を展開する「のべおか八杯汁の会」は12日、延岡市の読谷山洋司市長に「延岡内藤藩御家中料理 八杯汁」のレトルトを贈りました。
試食した読谷山市長は「シイタケのダシが最高。海苔の風味もよく『ふるさと納税』の返礼品として最適。ヒット商品になるのでは」と絶賛しました。
贈呈式は市長室であり、同会の高橋忠彦会長や甲斐忠男事務局長らが出席。2人は八杯汁が旧延岡藩主・内藤家が福島県いわき市から持ち込んだとされる歴史ある料理であることや食材はすべて地元産であること、さらにレトルト食品開発の経緯などを説明しました。
話を聴いた読谷山市長は「伝統料理、地産地消など地域に根ざした料理ですね。食べながら歴史を創造できるうれしい味だ。しかも健康にいいと実感できる。8杯といわず9杯でも10杯でも食べられる」と称賛しながら同会の活動を称えました。
八杯汁のレトルトは、パックのまま鍋で温めるだけで、耐熱容器に移し電子レンジでも可。シイタケと厚揚げが入っており、そのままでも十分だが、季節に合わせ好みでタケノコや自然薯、カボチャ、玉ネギなど旬の食材を加えると一段と旨みが広がります。商品は、市内の道の駅や甲斐事務局長の経営する飲食店、JR延岡駅構内の「のべおか観光物産ステーション」で販売しており、1パック(150グラム)税別380円。年間1000食を目指します。
甲斐事務局長は「読谷山市長に力強い言葉を頂き励みになった。八杯汁の普及を通して延岡市を全国に発信したい」と手応えを感じていました。
