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- GAP食材おもてなしコンテスト・国務大臣賞受賞に貢献
延岡市の延岡学園高校と県立農業大学校、延岡市、県で構成するチームが「GAP食材を使ったおもてなしコンテスト(東京五輪・パラリンピック推進本部事務局主催)」で最高賞の国務大臣賞に輝きました。同市三須町の畜産農家、宮田太史さん(52)、洋美さん(51)夫妻と次男の将太朗さん(20)、次女の妃菜さん(18)がメンバーの一員として大臣賞受賞に貢献。昨年9月から2カ月間にわたって活動し、受賞はウェブなどからの投票と審査委員会で決定しました。
同コンテストは、東京五輪・パラリンピックへ向けての機運醸成が狙いです。高校生たちが生産する農業生産工程管理(GAP)認証を取得した食材を使ったメニューを開発し、ホストタウン相手国(延岡市はドイツ)の選手をもてなす取り組みで、全国から40チームが参加しました。
将太朗さんは農大校、妃菜さんは延岡学園調理課の学生として参加。将太朗さんたちが農大で栽培したトマトやピーマンなどの野菜を使って妃菜さんたちが27種類の料理を発表。妃菜さんは小さく切った鶏肉をトマトソースと白ワインで味付けし、野菜で煮込んだ「若鳥のチリンドロン」や「プロバンス風トマト」を作りました。
将太朗さんは「自分たちが育てた野菜を使ってもらい大臣賞を受賞したので最高です」と話し、妃菜さんは「ドイツの人たちの好みなど調べ、栄養面などを考慮して調理しました。まさか大臣賞を獲得するとは。感激しています」とそろって満面の笑みを浮かべました。父親の太史さんも2人の活躍に「最高の大臣賞受賞に2人がかかわってくれたのでうれしい」と目を細めます。
4月から将太朗さんは都農町の(有)ビッグファーム、妃菜さんは都城市の(株)ミヤチクで社会人としてスタート。妃菜さんは「和牛専門店を開いて父や祖父の育てた和牛を多くの人に食べてもらうのが夢」と張り切っています。