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- 農事組合法人うつぎファーム誕生/スマート農業目指す
農事組合法人うつぎファームは5月30日、延岡市北方町の早中研修館で設立総会を行いました。2009年5月に発足した北方町早中の打扇(うつぎ)地区の集落営農組織「うつぎファーム」が農地集積、大型機械の導入に本腰を入れるため法人組織に移行しました。JA延岡管内では3番目の法人組織。
高齢化、担い手不足が深刻化するなか3年前、集落営農組織同ファームの組合員7人で発起人会を立ち上げ準備を進めて来ました。この間にも耕作放棄地が急増。危機感が現実味を帯びてきたことから「自分たちの地域は自分たちで守ろう」との機運が高まり、設立につながりました。
管轄区域は打扇、笠下、曽木、川水流地区など。農地は水田15ヘクタール、施設園芸(ベビーリーフ、ニンジン、ブロッコリーなど)10アール。組合員18人。農業従事者24人。
7月には延岡市の事業「圃場情報管理システム」を導入します。スマートフォンで作業時間、内容などを確認。各地区の作物の栽培状況がリアルタイムで分かるなど効率的な農業を目します。いわゆるITC(情報通信事業)を駆使したスマート農業です。
総会でJA延岡の楠田富雄組合長は「うつぎファームは延岡市初の集落営農組織としてライスセンターを建設するなど地域農業の振興に尽力している。法人化することでさらなる飛躍を遂げ、中山間地域の農業のお手本となることを願っている」と期待を込めました。
代表理事の早樋喜寿さん(39)は「みんなが意見を述べやすい、そして若者が意欲の持てる組織にしたい。楽しい農業を目指す」と燃えています。
早樋代表理事を除く役員は次の通りです。敬称略。
理事=中尾丈二、甲斐亮裕、甲佐健一、中田倫量、甲佐淳▽監事=中田友喜、富山徹蔵