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- 手作りコンニャク大好評/延岡市の杉山さん夫妻
延岡市片田町の杉山国顕さん(71)、しづ子さん(71)夫妻の作るコンニャクが好評だ。JA延岡の産地直売所「ふるさと市場」では人気の加工品のひとつとしてファンが定着。特にホクホクの出来たては多くの人たちが店頭に並ぶのを待って買い求めるほどです。
12年前、タケノコやハチミツ作りで知られている国顕さんに「コンニャクは作らないのですか?」と何気ない消費者の言葉がコンニャク作りを始めたきっかけ。しづ子さんと2人で試行錯誤の末、絶品のコンニャクが完成。刺身、天ぷらで食する人が多く、市内の料理屋でも利用されています。
原料のコンニャクイモは収穫期の10月末から11月末にかけて市内をはじめ高千穂町、日之影町、諸塚村など県内8地区を回り、生産者から直接購入。毎年、700~800キロほど買い求め、冷蔵庫に保管します。産地によって、それぞれ微妙に味が異なり、それも魅力となっています。
コンニャクは2、3日に1回のペースで自宅の製造場で作ります。前日に湯がいて皮をむき冷蔵庫で保存。翌朝、2~3センチ角に切って40~50度のお湯に浸し、ミキサーでひき、灰汁(あく)を入れ混ぜてから10分ほど寝かせます。それを丸め(1個300グラム)、1時間ほど沸騰水に入れて出来上がりです。熱々のコンニャクは直ちに袋詰めにし、同市場に出荷します。2日かけて作るのは1回に70~80個ほどです。
夏場、製造場のなかはサウナ状態。「冬は暖かいですけどね」と笑う2人。「これからも元気な間は待っていてくれる人たちがいる限り作り続けます」と意欲満々です。