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幻の果実ポポー収穫/延岡市北方町/甲斐さん夫妻

【JA延岡】

 延岡市北方町上崎の果樹農家、甲斐佐一郎さん(81)、満理江さん(78)夫妻の園地で8月中旬からポポーの収獲が始まりました。9月中旬まで続きます。今夏は異常な暑さで一部が「日焼け」状態になるなど収量に影響が出ましたが品質は上々。出荷するJA延岡の産地直売所「ふるさと市場」では例年通り大人気でした。
 ポポーは15~20センチほどの楕円形で淡いグリーン色の果物。果肉は薄いオレンジ色で中には柿の種よりひと回り大きい1.5センチほどの種が入っています。戦後、広く普及しましたが、なぜかその後すたれたことから今日では「幻の果実」とも呼ばれ、重宝されています。
 夫妻は14年前「珍しい果物」との理由からレベッカゴールド、サンフラワー、ウェルズなど12品種40本を定植。うち30本が順調に生育。「収穫できるまでに10年かかりました。マンゴーとバナナを足したような濃厚な甘みが特徴。栄養価も高いことから年々人気が高まっています」と満足げです。夫妻のポポーを使ったチーズケーキやアイスなどを考案し、話題になっているお店もあるほどです。
 夫妻は現在、新たに30本の苗を育てています。「収穫できるまでには8~10年ほどかかるでしょう。まだまだ頑張らなくては」と張り切っています。


熟度や色、大きさなど確かめながらポポーを収穫する甲斐さん夫妻

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