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- 人気のキュウリいかが/収獲始まる/祝子町の渡部さん
延岡市祝子町でキュウリを施設栽培する渡部周一さん(66)は8月20日から収獲を始めました。厳しい暑さのなか順調に生育。収穫したキュウリは全量、JA延岡の産地直売所「ふるさと市場」に出荷します。10月中旬まで続きます。露地キュウリの収穫期は5~8月。品薄の時期だけに渡部さんのキュウリは重宝されます。
朝5時に起床し、自宅から少し離れた1アールハウス2棟に向かいます。色、艶など確認の上、25センチほどに成長したみずみずしいキュウリをハサミで収穫。2、3本一組にして袋詰めし、9時までには同直売所に届けます。
同ハウスでは4年前からピーマンを育てていましたが、効率のよい二毛作に取り組もうと昨年からキュウリ栽培を始めました。いずれも消費者のニーズに応えるため端境期を狙っての栽培。予想を上回る反響に渡部さんは「キュウリ、ピーマンとも栽培面積を増やしたい」と張り切ります。
以前は兼業。11年前、市内の会社を退職して本格的に農業に専念。これまでズッキーニ、トマト、ダイコンなど20数種類の作物に挑戦しました。結果、ピーマンとキュウリの2品目に絞り、今日に至ります。ほかに水稲1.4ヘクタール。「野菜栽培で大切なのは水の管理」ときっぱり。それだけに今は朝7時と夕方5時の2回、キュウリにたっぷりと水を与えます。
「成長していく過程、収穫の喜び。これが農業の魅力」と話す渡部さんは、下祝子地区農地保全会の一員として昨年9月、竜巻で被災した地元の園芸ハウスや水田の普及活動に奔走。地域農業の振興にも貢献している。