
スイートピーの生産量全国トップを誇る宮崎県。県内の主要産地であるJA尾鈴管内で、花き部会スイートピー専門部は9月上旬から2020年度産の定植を始めました。
都農町松原地区で17アールを栽培する門田守生部会長(53)のハウスでは、15、16日の2日間でロイヤルチェリー、ロイヤルホワイト、グレースなど全8品種を定植しました。種から細い芽が5センチほど伸びた苗を、12センチ間隔で植えていきます。一つ一つ手作業で約1万9千本。
スイートピーの種は固いため、水に一晩つけて殻が柔らかくなったら、2日かけて芽出しをします。その後、0~3度の冷蔵庫で4~5週間、種の冷蔵処理を行います。種に低温をあてることで、花芽育成の促進を図るとのことです。
2019年度産は新型コロナによって花全般の需要が落ち込んだため出荷量が減少し、同専門部の売上額は前年比9割弱にとどまりました。
門田部会長は「昨年は暖冬で苦労した。今年の冬は冬らしくなって、まずは順調に育ってほしい。そしてコロナが早く収束し、来春の卒業・送別シーズンにはぜひスイートピーで門出を祝ってもらえるよう、私たちは美しく日持ちのよい花を作っていく」と話します。
専門部16人は20年度、約2.7ヘクタールで作付け。収穫は11月中旬からの予定で、出荷量約560万本を見込んでいます。
