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困ったら牧野さんへ/大好評の営農相談員制度/現場で直接指導

【JA延岡】

 営農指導強化のためJA延岡が2018年9月に設けた「営農指定相談員制度」が好評です。相談員の委託契約を結んでいるのは延岡市片田町の元JA農産園芸振興課課長、牧野哲郎さん(66)。営農ひと筋42年の大ベテラン。自らの農作業の合い間を縫って巡回指導に奔走します。
 指導依頼はJA農産園芸振興課を通して牧野さんに届きます。相談は食害対策、施肥、防除などさまざま。親切ていねいに説明し、相談者からは「とても分かりやすい」と感謝されます。
 時には珍しいケースにも遭遇します。「45年も農業に携わっているが初めて体験した」と牧野さんが興奮気味に話すのは妙見町の金井豊喜さん(74)からの相談。自宅の庭で栽培している甘藷が白アリの被害を受けたという内容。金井さん宅は沿岸部のため外来種のアリモドキゾウムシと考えていたが、東臼杵北部農業改良普及センター職員と同行し、県農業試験場に食害に遭った甘藷を送り白アリの仕業と確認しました。
 牧野さんは直ちに白アリ駆除に使用する成分の入った農薬(園芸登録農薬)で土壌消毒するよう指導しました。金井さんは「どう対処してよいか困っていたので助かりました。さっそく実践します」とホッとした表情を見せていました。
 牧野さんはJA農業塾の講師も務めるなど八面六臂の活躍。「少しでも農業に携わる皆さんのお役に立てれば幸い」と言い切る牧野さんです。


食害に遭った甘藷を手にする金井さんに防除方法などを指導する牧野さん(左)

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