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玉ネギ農家と水稲農家が連携/集約した水田で交互に栽培/作業効率が向上/基盤整備のつなぎに/三雲さん、山内さん/延岡市

【JA延岡】

 延岡市片田町の玉ネギ農家、三雲治男さん(78)は、沖田町の水稲農家、山内憲次さん(52)に呼びかけて隣接する2人の水田の境の畔を取り除いて集約しました。玉ネギと水稲を交互に栽培します。山内さんは「作業の効率化、労力低減など互いにメリットがあり快諾した。個人間の水田集約は基盤整備のつなぎとして波及しそうです。次代農業のあり方のひとつ」と期待を込めます。
 水田は片田町にあり、三雲さん30アール、山内さん60アール。幅50メートル、長さ180メートルの壮観な水田が誕生しました。2人とも大型機械を所有しているため作業がはかどります。さっそく玉ネギ栽培に着手した三雲さんは「狭い水田に比べ作業が一気にできるので効率が良い。これまで5人で3~4日費やしていたマルチ張りも1日半で終わった」と予想以上の効果に満面の笑みを見せます。
 散在する水田の総面積は三雲さんが1.2ヘクタール、山内さんは15ヘクタール。生産者の高齢化が進むなかJA玉ネギ部会の部会長として率先して効率アップに取り組む三雲さんは「他の水田でも可能であれば集約を進めていきたい」と意気込みます。山内さんも同様です。
 山内さんは、すでに5年ほど前から水田の集約を進めています。今回が1番規模が大きい。「水田を集約すると機械の入れない4角の手作業が少ない上に移動時間も減って負担が軽くなった。水田をフル活用しやすくなったのも魅力」と胸を張ります。
 2人の行動によって地元の片田、沖田両地区では水田集約の機運が高まりつつあります。 

集約した農地で握手を交わす三雲さん(右)と山内さん

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