
JA延岡では、切りタマネギの出荷が最盛期を迎えています。ブランドの葉付きタマネギ「空飛ぶ新玉ネギ」に替わって3月上旬から出荷が始まり、5月上旬まで続きます。
延岡市片田町の三雲治男さん(78)も収穫に追われている1人。今年は例年になく忙しい。所有者の了承を得て隣接する水田との境のあぜを取り除き、栽培面積を拡大したためです。幅50メートル、長さ180メートルの水田だけに作業には地元の人たちを動員。農福連携にも取り組んでいることから恒富町の社会福祉法人・高和会「はまゆう園多機能型恒富事業所」の手も借り、毎日平均17~18人が収穫に精を出します。
掘り出した玉ネギは1、2日ほど天日干しし、葉をカットしてからコンテナかご(約20キロ)に入れ、同市塩浜町のJA塩浜選果場に出荷します。品種は「貴錦」と「ソニック」。適度な降雨と暖冬で玉太りは上々で収量40トン以上を見込みます。
三雲さんは「水田を集約し、広くなったことで作業がはかどるようになった。根張りを良くするため畝を高くするなどの工夫を凝らしたこともあるが、心なしか生育も良くなったような気がする」と笑顔を見せます。
管内の生産者は106人。栽培面積10ヘクタール。今季の収量は約400トン(うち「空飛ぶ新玉ネギ」20トン)を見込みます。出荷先は主に関東方面です。
