
JA宮崎経済連は14日、新たな茶総合拠点として宮崎市富吉に建設する「茶流通センター・茶加工場」の起工式を現地で行いました。同経済連の会長をはじめ関係者らおよそ約30名が出席しました。
現在の経済連の茶流通センターは、1972年に入札場・荷捌場・茶加工施設として稼働を開始。県内の荒茶生産量の約6割(1,969トン/直近3ヵ年平均)を取り扱っています。
また協同会社の(株)宮崎経済連直販については、1984年に茶の仕上げ部門が経済連より移管されたことに伴い、茶加工施設の運営を開始し現在に至っています。
今回、同市花ヶ島にあるこれら既存施設を一新するタイミングで、宮崎西ICに近く物流拠点として最適な富吉へ移し、新たな茶総合拠点を建設することとなりました。
流通機能強化はもちろん、これまで分散していた加工施設や低温倉庫等の機能を一箇所に集約することで作業効率も格段に上がります。また、お茶を保管する低温倉庫は容量を増やし、製造・流通経費の圧縮を図ります。これにより、生産者の所得向上とみやざき茶生産基盤の維持・強化に取り組んでいきます。
延べ床面積は約8千平米で、建設費約22億3600万円。完成は、令和4年3月を予定しており、令和4年産一番茶が始まる同年4月からの入札開始を目指しています。
JA宮崎経済連の坂下栄次会長は「2011年に立ち上げたプロジェクトが無事にこの日を迎えられて本当に嬉しい。関係者の方々には心より御礼を申し上げたい。更にパワーアップするこの施設で、生産者の所得向上に繋がるよう精一杯頑張って行きたい」意気込みを話しました。
