
JA宮崎経済連は25日、最新鋭の設備を完備した養豚実証山田第二肥育農場の竣工式を都城市山田町の現地にて開催しました。
同農場は1972年に稼働を開始し、これまで3000頭規模の肥育農場で、施設の老朽化が激しく、作業効率悪化や安全性に懸念がありました。
今回建設されたのはこれらの課題を払拭し、県内生産者への養豚飼養管理技術や知識の提供及び養豚生産基盤の一翼を担う最新鋭の設備を整えたモデル的な農場です。
総事業費は約10億円(うち約4億円は畜産クラスター補助金)で、3棟の豚舎に約5,000頭を収容可能。
気温や湿度の変化に敏感な豚がストレスなく快適に過ごせる飼養環境を作るため、フルウィンドレス方式を採用し、年間を通しての生産性向上を目指します。また膜処理技術を取り入れた浄化槽とコンポストを整備し、環境問題に配慮した糞尿処理を実現可能としました。これら豚舎や設備には随所にIoT技術が用いられ、豚はもちろん管理する職員にも高い安全性を確保しました。
竣工式には関係者34名が出席。主催者あいさつではJA宮崎経済連の坂下栄次代表理事会長が「養豚のイメージを一新するようなモデル農場として、様々な実証を行い生産者へ還元していきたい」と意気込みを話しました。
稼働開始は6月を予定しています。
