
JA串間市大束では1日、「赤いダイヤ」とも呼ばれる串間市大束地区の甘藷「ヤマダイかんしょ」の出荷が始まりました。今回出荷が始まったのは最も早く出荷が始まるトンネル栽培の甘藷で、初出荷には23名の生産者が13.5トンを持ち込み、関西市場を中心に出荷されました。久しぶりの出荷に集荷場は賑わいを見せました。
5月24日に行った市や関係機関との合同の収量調査では、近年問題となっているサツマイモ基腐病の被害はほとんど見られず、収量は平年並みで、色のり・形状ともに良好であることを確認。
JAかんしょ部会の川崎博樹部会長は「生産者が丹精込めて作った初夏の風味の新甘藷を、是非、消費者のみなさんに食べて頂きたい」と話しました。
部会では今年、生産者125名が280ヘクタールで甘藷を栽培しています。そのうち、65名の生産者が50ヘクタールでトンネル栽培を行なっています。
JA管内では、近年のサツマイモ基腐病の影響で2020年度は出荷量3211トンと例年の5、6割減少となりました。対策としてJAは市と連携し、サツマイモ基腐病に対して新たに登録された殺菌剤をドローンで散布する一斉防除に取り組んでおり、被害の拡大が懸念される今後の時期に効果が期待されます。
