東臼杵郡市畜連　第70回通常総会　平均価格65万9046円　鹿児島全共対策に全力生産者の労力低減も

【ＪＡ延岡】

　東臼杵郡市畜産農業協同組合連合会は6月18日、延岡市櫛津町の同畜連会議室で第70回通常総会を開きました。
　今年度は来年10月に鹿児島県で開かれる第12回全国和牛能力共進会に向けて出品者、技術員のスキルアップに努めることを確認。当面は7月21日の延岡家畜市場での全共出品対策共進会予選と10月6、7日に児湯家畜市場で開かれる県大会に全力で取り取り組みます。「県域ＪＡ構想」に伴う市場のあり方・方向性についての協議にも入ります。
　昨年度の子牛取引頭数は3550頭で前年度より104頭減。平均価格は65万9046円（税抜）で2万7783円減。成牛含む総販売高は25億8843万3千円で1億5409万1千円減。今年度の子牛取引頭数は3480頭、平均価格は65万円（税抜）を見込みます。
　今年1月10日現在、管内（ＪＡ延岡、ＪＡ日向）の生産農家は456戸。前年度より32戸減だったが繁殖母牛はわずか4頭減の4735頭でした。
　昨年度は今年3月期子牛市から雌子牛BL（牛伝染性リンパ種）陰性牛を競り市で「ひがしクリーン牛」として公表し購買者から好評を得ました。今後さらに受検率アップを目指します。市場内施設についても長年の懸案だった「女子専用トイレ」の新設、セリシステム更新工事、上水道配管更新工事など進めてきました。
　楠田富雄会長（ＪＡ延岡組合長）は「昨年度は第62回宮崎県畜産共進会肉牛枝肉の部で20年ぶり2度目の団体優秀を飾りました。これも県、市、ＪＡなど関係者と生産者の努力の賜。今年度は高齢化対策として生産者の作業の省力化などに取り組みたい」と管内畜産の維持、発展に意欲を見せました。