
肉牛の品評会である「第30回都城和牛枝肉研究会」が、鹿児島県志布志市の(株)サンキョーミート 有明ミート工場で開かれました。JA都城管内から25頭が出品。審査の結果、最優秀賞には同JA山之口支店管内の松之下義政さんの出品牛が選ばれました。
最優秀賞に選ばれた牛の血統は、父「耕富士」、母の父「美穂国」「安福久」。枝肉重量592.6キロ、ロース芯面積155平方センチメートル、バラ厚11.8センチ、皮下脂肪1.9センチ、推定歩留88.3%、霜降り等級を示すBMSは12。ロース芯面積155平方センチメートルは南九州最大級の記録となりました。
全体平均は、枝肉重量540.7キロ、ロース芯面積83.6平方センチメートル、バラ厚10㎝、皮下脂肪2.5㎝、推定歩留78%、霜降り等級を示すBMSは10.3でした。
今回、最優秀賞に輝いた松之下義政さんの息子奨さんは「ロース芯面積のサイズに驚いた。今回の枝肉は牛の素質と日々の観察をしっかりしたことが相まって生まれた結果。いつも父が言っている「牛の状態を見て求めているものを読みとれるようになれ」という言葉を今後も実践していきたい。そして、自身も父が育てているような立派な牛を育てていきたい」と笑顔で話しました。
今回の研究会は上物率100%で出品された25頭中22頭がA5等級と、都城和牛の品質の高さが窺われたレベルの高い研究会でした。
その他の表彰生産者は次のとおり。敬称略、かっこ内はJA支所・支店名
▽優秀賞=西村雄三(三股)
▽優良賞=丸田隆人(高崎)
▽サンキョーミート社長賞=(有)永野牧場(高城)
