野菜総合研修会開催

【ＪＡ宮崎経済連】

　宮崎県営農振興協議会（事務局＝ＪＡ宮崎経済連）は5日、営農指導員や普及員の知識習得と関係者の情報共有を図るため野菜総合研修会を開きました。県内10箇所に会場を設け、リモートで実施。ＪＡや県市町の職員ら110名が出席しました。
　園芸産地では生産基盤の低下が懸念されており、高品質化と収量増加を実現し、生産性の向上と経営安定化を図る必要があります。これを踏まえて今回は、収量増加に関して先進的な取り組みをしている県内外の事例を中心に講演が行われました。
　県外の優良事例としてＪＡ西三河きゅうり部会の下村堅二氏が「ＪＡ西三河きゅうり部会のスマート農業への取組み」と題して、栽培や労務作業、選果データの活用などについて講演。関連して、国内ハウスメーカーによるハウスの紹介も行った。宮崎経済連からは、2020年3月より運営している「施設園芸ハウス」の実績について報告がありました。また、改正種苗法の概要について、農林水産省知的財産課種苗室藤田室長からも説明があり、多岐に渡る研修内容となりました。
　経済連営農振興課齊藤玲志主査は「スマート農業や異業種からの農業参入など新しい取組みも増えている。今回の研修で得たものを生産者への指導に生かしてもらい、宮崎県内全体のレベルアップに繋げてほしい」と話します。