
宮崎県都城市管内の茶生産者で組織する都城茶振興会は12月中旬、北諸県農業改良普及センターで、生産者が栽培、加工した茶を評価し合う求評会及び研修会を2年ぶりに開きました。生産者や関係者ら約24人が参加。今年産茶の出来栄えの評価や、来期以降の生産に向けた課題を検討しました。
この求評会は、自ら生産した茶の出来や改善点を確認し、今後の生産・加工技術の向上に活かすことを目的に例年この時期に開催しています。
求評会には、今年4~5月に摘み取った一番茶を加工した市場出荷荒茶11点が出品。審査員と参加者全員で茶葉の外観やお茶を入れてからの香気、水色、滋味などを確認しました。
今年産一番茶品質は良好であり、香気や滋味が優れる高品質なお茶については高い評価となりました。また、新型コロナウイルスの影響(巣ごもり需要等)により、消費が進み、在庫薄の状況の中で、活発な応札となりました。全国的に生産量が減少している中、高品質なお茶を求める声は更に強くなっています。
JA都城茶振興会の大石会長は「新型コロナウイルスの感染拡大により令和2年度は中止となり、現在もまだ終息したとは言えないが求評会が開催でき、良かった。今回の審査を来年度以降の栽培に活かし、1人でも多くの消費者においしいお茶を提供していきたい」と話しました。
同振興会は、今後も高品質な茶生産への取り組み強化と需要者ニーズに沿った産地づくりを図り、歴史ある都城茶の更なる普及・知名度の向上を目指します。
