
1月下旬から始まったJA延岡ブランド「空飛ぶ新玉ネギ」の収獲が最盛期に入った。3月中旬まで続きます。生育状況は例年並。延岡市平原町の山本英則さん(58)は妻の美重さん(59)と連日、収穫、出荷作業に追われています。
夫妻は毎日、圃場(20アール)のある沖田町まで通い収獲に励む。収穫した玉ネギは自宅で洗って選別し、葉を30センチにカットしてから箱詰め(20玉)してJAの塩浜選果場に出荷します。朝から夕方までハードな毎日だが「おいしいタマネギを多くの皆さんに食べてもらいたいとの思い」から夫妻は張り切って作業に励んでいます。
山本さんは家業を継承するため、両親の体調不良を機に48歳で脱サラ。「手伝い程度の経験はあったが本格的な農業は初めてだった。玉ネギのほか水稲(90アール)もあり、戸惑ったが地域の方たちが支えてくれたので心強かった」と周りの人たちへの感謝を語りました。
JA延岡玉ネギ部会の副部会長としても、高齢化、担い手不足、激化する産地間競争など山積する難題に「みんなの英知を結集して乗り切りたい。特に『空飛ぶ新玉ネギ』は守っていきたい」と意欲的です。
