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- 更なる生産性の向上、新品種の認知度の向上を図って/お茶求評会
都城市の茶生産者らで組織する都城茶振興会は9月中旬、北諸県農業改良普及センターで、生産者が栽培、加工した茶を評価し合う求評会を開きました。生産者や関係者ら約25人が参加。今年産の茶の出来栄えを評価し、来期以降の生産に向けた課題を検討。育成品種として、今後生産性の向上を図る品種「きらり31」の研究会を行った。
求評会は、自ら生産した茶の出来や改善点を確認し、今後の生産・加工技術の向上に活かすことを目的に開催。今年4~5月に摘み取った一番茶を加工した市場出荷荒茶が5点、きらり31が7点の合計12点が出品。審査員と参加者全員で茶葉の外観やお茶を入れてからの香気、水色、滋味などを確認しました。
今年産の一番茶の品質は良好で、特に生育が進み、芽が充実したものは香り豊かで滋味が良いものが多かった。また入札会では、芽合いの良いものを中心に新茶の売り出しの仕入れ需要に乗り、積極的な応札が行われ高い競争力が維持されていた。全国的に生産量が減少している中、高品質なお茶を求める声は更に強くなっています。
今回の求評会より始まった「きらり31」の研究会では、宮崎県総合農業試験場茶業支場の吉留浩支場長が生葉収量や耐寒性、耐病性、品質についての特徴を分析結果を基に説明を行った。
都城茶振興会の大石薫会長は「コロナ禍の需要減退の影響で価格が落ち込むなど非常に厳しい状況。若年層に対して都城茶、きらり31の認知度の向上を図り、消費拡大に向けて、部会が一致団結して生産に取り組んでいきたい」と話した。
同振興会は、今後も高品質な茶生産への取り組み強化と需要者ニーズに沿った産地づくりを図り、歴史ある都城茶の更なる普及・知名度の向上を目指します。