「金の筍」初出荷　早掘りタケノコ　関東地区で大人気

【ＪＡ延岡】

　ＪＡ延岡たけのこ部会は12月21日、早掘りタケノコ「金の筍」を初出荷しました。延岡市高野町のＪＡ高野選果場には生産者3人が106.1キロを持ち込んだ。うちＪＡブランドの「金の筍」は73.8キロだった。東京都を中心に関東方面に全量出荷する。高級料理店から重宝され、例年1キロ4000～5000円の高値で取り引きされる。同市のふるさと納税の返礼品としても人気が高い。
　「金の筍」は芽が黄色（黄金色）で、甘く柔らかい食感が特徴。空気に触れると光合成で芽が緑色に変色するため、土の中に芽がある間に収穫する。「金の筍」の育つ舞野町、行縢町、小川町など同市南方地区は阿蘇山の火山灰が積もってできた肥沃な土壌に恵まれています。
　この日、生産者やＪＡ職員は2L（330～450グラム）から2S（30～80グラム）まで5段階に区分けし、丁寧に2キロ箱に詰めた。年内出荷はこの日だけ。年明けは1月18日から始まる。3月下旬まで続き、4月から1か月間は加工用として出荷する。今季は52.5トン（青果2.5トン、加工用50トン）の収量を見込む。育ち過ぎた規格外のタケノコは、メンマの原料として同市三輪町の「L0CAL BAMB00（株）」に出荷する。
　同部会は部会員19人で管理面積は11ヘクタール。小野昭治部会長は「台風14号で親竹が倒伏したり、根を痛めるなどの被害が出たが、適度な降雨と表年のため品質は良い。「金の筍」は土の中の養分をたっぷり含んでいるので絶品。ぜひご賞味を」と期待する。
　ＪＡの楠田富雄組合長と「台風被害をものともせず竹林管理に努めた生産者の皆さんに敬意を表します。ＪＡも販売促進など全面的に支援していきます」と話しました。