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2キロ箱1万5000円 知名度、品質向上で 過去最高の高値 生産者の努力実る JA延岡たけのこ部会

【JA延岡】

 JA延岡たけのこ部会は1月11日、今年初めて早掘りタケノコ「金の筍」を延岡市高野町のJA高野選果場に出荷しました。当初は18日の出荷の予定だったが、生育が良い上に昨年12月21日に初出荷した「金の筍」が最高2キロ箱1万5000円で落札されるなど軒並み高値が付いたことから1週間早い出荷となった。
 高値が付いたのは昨年12月23日の東京新宿ベジフルと東京シティ青果での初せり。L(330~220グラム以上)の2キロ箱(8本入り)に1万5000円。2L(450~330グラム以上)の2キロ箱(6本入り)は1万2000円と1本2000円の高額で落札されました。
 同部会長の小野昭治さん(73)は「例年の2倍の高値で嬉しい。皆の励みになる。知名度が上がってきた証ではないか」と満面の笑み。その上で「知名度向上の要因は高品質だからこそ」と胸を張る。
 実際、生産者は「収穫したタケノコはタワシで泥を落とし光沢を出すため徹底して磨き上げる」「選別は自宅と選果場で2度行う」「鮮度を保つため切りそろえるのは出荷5時間前」など徹底する。こうした努力の積み重ねが今回の高値に結びついた。
 「金の筍」は芽が黄色(黄金)で甘く柔らかい食感が特徴。空気に触れると光合成で芽が緑色に変色するため土の中に芽がある間に収穫する。全量、東京都を中心に関東方面に出荷され、高級料理店から重宝されている。ふるさと納税の返礼品としても好評です。
 この日は3人が102.2キロを持ち込んだ。うち「金の筍」は64.5キロ。「金の筍」の収穫は2月中旬、青果タケノコは3月下旬まで。4月から1か月間は加工用として出荷する。今季は52.5トン(青果2.5トン、加工用50トン)の収量を見込む。同部会の部会員は19人。管理面積11ヘクタール。


高値に張り切って箱詰め作業に励む小野さん(右)ら

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