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- 空飛ぶ新玉ネギ初せり 驚愕の1玉1万円 過去最高の高値に歓声
葉付きで出荷するJA延岡の代表ブランド玉ネギ「空飛ぶ新玉ネギ」の初せりは2月2日、延岡市の延岡綜合地方卸売市場でありました。9戸が91ケース(1ケース5キロ)を出荷。3L(直径10センチ以上)が過去最高の1玉10000円で落札された。2019年の3000円を大幅に上回り、会場には拍手が鳴り響いた。
高額での落札にJA玉ネギ部会の三雲治男部会長は「想定外の高値で生産者にとってこれほど励みになることはない。昨年の台風14号、今年1月の寒波など今季は厳しい環境だったが生産者の細やかな管理で例年並みに生育した。今回の高値は生産者の努力が実ったものだ」と笑顔を見せた。
落札したのは同市の青果卸売・小売業の(株)マルヒデ。同社の白瀬英寿社長は「宮崎県出身で東京在住の知人から頼まれた。商売用ではなく個人の食卓を飾るもの。私自身もコロナ禍、物価高騰などで苦難する生産者を応援したいとの思いで入札に臨んだ」と満足気な表情を見せた。
「空飛ぶ新玉ネギ」は豊富な日照時間と温暖な気候を生かして生産される超極早生。品種はトップゴールドなど。甘みがあってシャキシャキとした食感が特徴。1999年から販売を始め、2002年に宮崎県のブランドに指定された。「空飛ぶ新玉ネギ」のネーミングは「1日も早く消費者に届けたい」との思いを込めて名付けました。
同部会員は100人。栽培面積9ヘクタール。うち30人が2.5ヘクタールで「空飛ぶ新玉ネギ」を栽培。3月中旬までに25トンの出荷を見込む。切り玉ネギの収穫は3月上旬から5月中旬まで。品種は「貴錦」「浜笑」「アリオン」「ソニック」など。合わせて総出荷量は250トンを見込んでいます。