
卒業、入学、入社シーズンを前に、「門出」の花言葉を持つスイートピーの収穫が各地で最盛期を迎えています。延岡市北川町の佐藤徳幸さん、恵美子さん夫妻も大忙し。今季は昨年11月下旬から収穫を始め、2月下旬からはパート従業員含め8人で1日に1万本を収穫する。収穫は4月上旬まで続く。
町内2ヵ所にあるハウス内(総栽培面積23アール)はピンク、真紅など鮮やかな花が咲き誇ります。
「10、11月の高温、12月の雨と天候不順が続き生育がもうひとつだったが、1月から持ち直し、品質、収量も例年並みになった」と安堵の表情を見せる佐藤さん。
午前中に収穫し午後から自宅で選別。50本束を2束ずつ箱詰めして翌日、福岡県、兵庫県の花市場に出荷する。JA延岡の産地直売所「ふるさと市場」にも届ける。
佐藤さんは脱サラで就農21年目。スイートピー栽培に乗り出したのは、初期投資や栽培面積が少なくてもできるから。試行錯誤の日々だったが、たゆまぬ努力で克服。日を追うごとに甘い香り、花弁の美しさに魅了され、今ではスイートピーにぞっこん。品種の特性や市場の好む色、流行など考慮し、現在はチェリー、ルージュ、クイーン、ラベンダーなど8種類を栽培する。
「市場との信頼関係を強固にし、皆さんに喜んでもらえるスイートピーを育てていきたい」とスイートピー栽培に情熱を傾ける佐藤さんです。
